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少女閣下のインターナショナル【スペクタキュラー・オプチカル社のあたらしいプログラム】(2015.11.1 渋谷eggman)

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オルタナノイズアイドルグループ“少女閣下のインターナショナル”1stワンマンライブに行ってきました。
とりあえず楽曲のイメージでオルタナノイズと書いてみたものの、アナーキーすぎてジャンルで括るのが難しいアイドルグループ、少ナショ。
デビュー1年になる彼女たちの存在を私が知ったのは、ごく最近のことです。
ありていに言うと、ロマン優光氏のブッチNEWS連載のプロフィール末尾が「好きなアイドルは、イニーミニーマニーモー。」から「少女閣下のインターナショナルの里咲りさに夢中らしい。」に変わったのを見て、なんだろうそれはと興味を引かれた…というわかるようなわからんような入り口でした。
他日Youtubeで里咲社長と白川花凜さんが出演している『真夜中のニャーゴ』を見たところ、あまりに一所懸命お金の話をする里咲社長にオタクとしての首根っこをがっちり捉まれてしまい、そのままずるずると現場まで連れて行かれた感じです。

実も蓋も無いことを言うと、最近アホの子ばかり推していたので、里咲社長の隙のなさに魅了されたというか、癒しを感じました。アホは疲れるんや。

『ニャーゴ』で流れたのは里咲社長のソロ曲『カタルカストロ』でした。ソロ咲曲、切なさが肺のなかに綿のように落ちてくる感じでいいんですよね。少ナショとはかなり方向性違うんですが。(本人曰く『第二のやくしまるえつこ』)



その後一通りソロ咲楽曲を聴いたあと少ナショライブ映像を辿り、一番気に入ったO-SAKAのを延々流し続け、すっかりはまったというのが大筋の経緯です。アイドルポップス風からノイズゴリゴリ、奇声のような女性ボーカル、ディアマンダ・ギャラスゲルニカかというところまでの振れ幅、大変好みです。



またタイミングよくめでたくファーストミニアルバム【パルプ・プログラム】が発売されることになったのですが、曲目を見ると、まあ当たり前ながら「あの曲」こと『Smells Like Teen Spirit』のカバーは収録されていません。
個人的にはパティ・スミスのカバー以来の衝撃を受けた名カバーで、歌詞等しっかり知りたいと思っています。
しかし権利的にアレなアレですし、もしかして少ナショがこの先メジャーな存在になった時、この曲のことはなかったことになってしまう可能性もないではない曲。そうだ聴きに行くなら今しかない!
……というのがeggmanに行った動機の大体です。
要するに楽曲が好みというのが大きな理由なのですが、その核となっているのは明らかに「最近アホの子ばかり推していたので、里咲社長の隙のなさに魅了された」なので、我ながらアホみたいですね。


そんなわけで前置きが長くなりましたが、eggmanの感想をつらっと。
セトリなどはナタリーの記事などであがっていますし、楽曲への思い入れは上で触れたとおりなので、実際に間近で見た各メンの印象をぼんやり書きとめておきます。

・羊戸ひなの
なのちゃんめちゃくちゃかわいい
アー写とかを見ていただけの時は、カワイイ担当はもちちゃんなのかなと思っていたのですが、実際に彼女を見て、可愛いという概念を暴力的な勢いで凝縮した存在っぷりに震え上がりました。
最後の『みなごろしフライデー』でかりんさんに肩車をされて天井に頭をぶつけそうになり、その後も不安そうに天井を見上げながらかりんさんの上でゆらゆらしていたなのちゃんは大変可憐でした。
そんな彼女が辛くてやめたいと思ったこともあったけど、続けてきてよかったと言う少ナショ1stワンマンを見られて、本当によかったです。

・二文字杏
さまよえる尖ったナイフ
Berryz工房菅谷梨沙子を思い出させる金髪ぱっつん髪で、私の心をかき乱す杏ちゃん。私にとって菅谷梨沙子は菅谷“KID”梨沙子、つまり神の子なので以下略、まあそれはまた別のお話なので後日またの機会にという感じなのですが、杏ちゃんのギャルと引きこもりオタクの中間みたいな特異点的存在感に引き込まれました。ギャル的なぶっきらぼうさと、繊細さに繊細さを重ねた内向的な情念が結合し、謎の戦闘的オーラを醸し出す杏ちゃん。何故アイドルを志したのだろうと不思議に思うと同時に、彼女が彼女のまま歌を歌いパフォーマンスを行うのには、少女閣下のインターナショナルという場が必要だったのだろうとなんとなく思いました。ソロ曲『破壊、そして漫画』のファンクさは彼女の趣味や方向性をうかがい知ることができるような、表現への衝動を感じるよい歌でした。

・福円もち
ありあまる表現力
僕っ子! いわゆるものすごいキャンディボイスの僕っ子! ソロ曲はアニメっぽい感じの百合テーマ! そしてすでに熱狂的ヲタアリアリ!
とにかく自分を表現するための手段をすでに死ぬほどよくわかっている方だと思いました。
こういう方は私などがモヤモヤしたコメントを吐いている間にも、バリバリ自分の行きたい道を歩んで行かれることかと存じます。強い。

・黒石衿花
透徹とした佇まい
冷静で透徹、「少ナショの裏番長」という二つ名ですが、暴力性とは無縁の潔癖なクールさを感じました。もちちゃん同様、自分のできることをよくわかっている方と思われますが、自分で決めたルールをきっちり守っている雰囲気。今でも十分かっこいいオーラをまとっているのですが、さらなるブレイクスルーがこの先にまだいくつか待ち受けているのではないかというワクワク感もある方でした。

・白川花凛
火花のような激情
グラビアアイドルも兼ねておられるかりんさんは、見るからに大人でしっかりもの。ただパフォーマンスやV系バンドっぽいソロ曲の絶唱ぶりから見るに、内にものすごい激情を溜め込んでいる方であることは間違いないかと思います。激情を昇華するにはまだまだ暴れ足りないのではないでしょうか。豪奢なスーツやドレスを着てもっともっと全力で暴れているかりんさんが見たい!

・里咲りさ
社長はかっこいい
社長は本当にかっこいいです。ものすごく頭が良くてセンスがあって、なおかつ繊細な表現者で、もう尊敬の念しか沸いてきません。
ナ庶民(少ナショヲタの名称)たちも皆一様に社長を尊敬しているのが、少ナショ現場の雰囲気の良さを醸成しているのではないでしょうか。そういう愛され方、慕われ方をするアイドルは幸福だと思います。


まあそんな感じで、晴れて私も立派なナ庶民……。
新曲『Nowhere on-do』も面白かったし、先行上映(?)された『少女閣下のPKウルトラ計画』PVも良かったし、これからも彼女たちの活躍を影から見守っていきたいと思います。
望むことはと言えば、お金が死ぬほど儲かったあとでいいので、許諾を取って『Smells Like Teen Spirit』のカバーをアルバムかなんかに入れて頂ければ重畳です。